地方行財政も国家試験によく出題されています。国民医療費や社会保障給付費と同じく、この分野も最新データに拘る必要はありません。地方行財政の詳細は総務省のHPに詳しく掲載されていますので参考にしてください。国と地方の比...
国立社会保障・人口問題研究所から、「平成30年度 社会保障費用統計」が公表されました(令和2年10月16日公表)。 これによると、平成30年度(2018年度)に年金、医療、介護などに充てられた「社会保障給付費」は、121兆5, 408億円にのぼり、前年度から1. 1%増加し、過去最高を更新したということです。 社会保障給付費の内訳を部門別にみると、年金が全体の45. 5%(55兆2, 581億円)、医療が32. 7%(39兆7, 445億円)を占め、介護が8. 5%、子ども手当・保育費用・社会福祉サービス・失業手当・生活保護などが合わせて13. 3%となっています。 同研究所は、総額が増加した要因について、高齢者が増えていることや高い技術の医療・高額な薬が増えていることなどが背景にあると説明しているということです。 詳しくは、こちらをご覧ください。 <平成30年度 社会保障費用統計> ・結果の概要 ・全文 ※無断転載を禁じます
介護保険制度とは介護が必要なひとの増加などに対応するために2000年に始まった制度です。 40歳以上のひとは介護保険に加入し、保険料を支払うことで社会全体で高齢者の介護を支えるという仕組みになっています。 1年間の介護の財源と支出 1年間でどれだけの金額が介護保険制度に使われているのでしょうか。下の図に介護保険制度の財源と支出を示します。 なんと、 その金額は約11兆円。 費用の半分は税金が使われている 財源は50%が公費(税金など)、残りの50%は被保険者の保険料で構成されており、これら約11兆円を財源として介護保険制度は運営されています。 約11兆円 が介護サービスなどに使われているということなんです。 雇用保険にはどれくらいのお金が使われている?財源内訳 仕事を失ったひとを援助したり、育休を取ったひとへお金を支給したりなど雇用保険の給付にはいろいろありますが、いったい 1年間でどれくらいの金額 が雇用保険制度の運営に使われているのか知らない方もいると思うので1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。 雇用保険ってなに? 雇用保険制度について簡単に説明すると 仕事を失ったときなどにお金等を支給してくれる制度 です。 また、子どもや介護のために休んだときにお金を支給してくれるのも雇用保険なんです。 1年間の雇用保険の財源と支出 1年間でどれだけの金額が雇用保険制度に使われているのでしょうか。下の図に雇用保険制度の財源と支出を示します。 なんと、その金額は 財源が約1. 7兆円、支出が約2. 2兆円。 財源のほとんどは保険料収入 このように財源には被保険者や企業が支払う保険料のほかに、国庫負担(税金など)があり、これら約1. 7兆円を財源として雇用保険制度は運営されています(足りない分は今までの積立金の一部を財源として使っています)。そして、 約2. 2兆円 を仕事を失った方や育児のための給付等に使われています。 労災保険にはどれくらいのお金が使われている?財源内訳 労災保険は労働者のための保険です。仕事が原因の病気やケガをしたとき等にお金を支給して補償してくれるのですが、いったい 1年間でどのくらいの金額 が労災保険制度の運営に使われているのか知らない方もいると思うので1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。 労災保険ってなに?